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「なければ作るのみ」。私は今までこうして動いてきたのだ。
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発達障害のある子どものお母さんになって、母子家庭になった途端に社会福祉制度の狭間に落っこちた。
当時、知的に遅れのない発達障害児は学校では通常学級に通うことになり、それほどの必要性がないと判断されて配慮を受けることは難しかった。それなのに学童では障害児として扱われ、障害児枠がいっぱいにであることを理由に利用を断られる。同じ一人の子どもなのに、どうしてこんなに扱いが違うの!?
まだ発達障害がほとんど知られていなかった2004年頃、とにかく使える福祉資源がほとんどなかった時代に役所の窓口でたらい回しの目に遭いながら、母は我が子のために奮闘した。
たった一人で市に請願を出し、制度の隙間からこぼれ落ちてしまう発達障害のある子どもとその家族の現状を市長に直談判に奔走するその運動は、やがて同じ境遇にあった地域のお母さんや協力者を巻き込み、地域に足りなかった福祉資源を作り上げていく。
そうしてNPO法人設立へとたどり着いたその道筋はソーシャルワークそのものだった。我が子に発達障害があったことがきっかけで、人生が大きく変わった一人の母親の物語。
世音社 四六判 12.7×18.8cm 200ページ
定価1,650円(本体 1,500円+税)
2022年11月10日発売
【著者紹介】
土崎 幸恵
*NPO法人すくすくはあと 理事
日本福祉大学大学院 社会福祉学修士卒業
看護師/保育士/宅地建物取引士などの資格を所持
2018年7月、東京都東村山市にNPO法人すくすくはあとを設立。
児童発達支援・放課後等デイサービス事業所すくすくキッズの運営を経て、現在は相談支援専門員として地域の障害者福祉に携わっている。
著書に発達適育サポートブック「そだちとともに」(2022年6月発行/とおとうみ出版)がある。
*もくじ(一部抜粋)*
【第1章】どうしてこんなに生きづらいのよ!?世の中は
あっくんは何か、他の子たちと違う気がする
病院でADHDの診断を受ける
母子家庭になった途端に直面した困難
長男の交通事故と学童民営化の波
こんなのがインクルーシブ?
子どもを守るために行動力を発揮する
どん底から生まれた怒りのパワー
【第2章】困っている子どもたちを応援する親の会〝らっこの会〟を立ち上げる
歩く発達障害と呼ばれるまで
行政にブルーのあかりを灯す
ソーシャルワークを意識する
親の会を続けるのが難しいその理由
男女不平等時代の中での私にとっての自立と仕事
法律を勉強してやる!
こうなったら看護師になろう
【第3章】思春期の地獄と、やり過ぎた母
魔の5年生が始まる
校舎の窓から飛び降りる
前代未聞の授業参観
あっくんの不登校が始まる
お母さんのメンタルヘルス
発達障害のある子の親を生きるとは
【第4章】NPO法人設立、そしてさらなる学びの場へ
相談が次から次へとやってくる
経営を考えたきっかけはリーダー養成学校
運に背中を押される
レゴ®シリアスプレイ®️に出会う
ワークショップへの参加は母子の抑うつに影響を与えたか
発達障害のある子が遭遇する思春期の挫折のしくみ
【第4章】魅力的な療育や支援がないなら、私が作るのみ
まずは保護者の視点と環境を変えることから
子どもの〝目〟の動きに着目する
誰も排除されない社会を
走り続けて来た道を振り返れば
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